【連載】第7話|返事を待ちすぎない

おざさは、またスマホを見ていた。

最初の一件が届いたのは、3月だった。

紹介フォームに入っていたその文章を、
おざさは何度か読み返した。

ちゃんと来た。
しがのに、最初の紹介が届いた。

それだけで少し嬉しかった。

紹介されたら行く。
そう決めていたから、おざさは紹介者に返信をした。

不慣れで、少し遅れてしまったことも正直に書いた。
長い取材ではなく、10分くらい。
長くても15分まで。

無理のない形で会えたらと思っていた。

でも、4月になっても、まだ返事は来ていない。

おざさは考えた。

もう一度連絡するか。
もう少し待つか。
それとも、いったんこの一件を静かに置いておくか。

しがのは、紹介されたら行く。
でも、紹介されたからといって、
相手の時間までこちらのものになるわけじゃない。

返事がないには、返事がないなりの理由がある。
忙しいのかもしれないし、
今はそのタイミングではないのかもしれない。

それを追いすぎると、
しがのの温度が変わってしまう気がした。

急がない。
押しすぎない。
でも、閉じない。

おざさは、それでいくことにした。

届いた一件は、なくなったわけじゃない。
ただ、まだ途中にある。

しがのは、ひとつの返事だけを待つサイトじゃない。

次の紹介が来てもいい。
別の場所に向かう日が来てもいい。

一件ずつ、無理なくつながっていけばいい。

返事を待ちすぎない。
でも、雑にも扱わない。

そのくらいの距離感が、
今のしがのにはちょうどいい気がした。

もし、あなたの中に
「ここ行ってみて」があるなら。

店でも、人でも、場所でもいい。

次の一件を、置いていってください。

返事が来る日もあれば、
まだ来ない日もある。

それでも、しがのは開いている。

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