※この記事は、「しがの」の掲載イメージをお伝えするためのサンプルです。今回は、しがの編集部が、京都・滋賀プレスリリースを運営する小笹通典さんを訪ねた形で構成しています。
京都と滋賀の情報を届ける人

大津京駅の近くを歩いていた。
朝から強かった日差しが、少しだけやわらいでいる。
建物の向こうに、琵琶湖の青い水面が見えた。
今日会いに行くのは、京都・滋賀プレスリリースを運営している小笹通典さんだ。
京都・滋賀プレスリリースは、京都や滋賀の事業者、店舗、団体、イベント主催者が、自分たちの情報を発信するためのサイトだ。
新しい店ができる。
小さなイベントが開かれる。
地域で続けてきた活動が、新しい一歩を踏み出す。
そうした情報を、プレスリリースという形で残している。
待ち合わせ場所に着くと、小笹さんはパソコンを開いていた。
画面には、公開前の記事が表示されていた。
「今、原稿の最終確認をしていたところです」
そう言って、画面を少しこちらに向けた。
情報はあるのに、届ける場所がない
なぜ、京都・滋賀プレスリリースを始めたのか。
そう聞くと、小笹さんは少し考えてから答えた。

「地域には、知らせる価値のあることがたくさんあるんです。でも、発信する場所がなかったり、文章にするところで止まったりすることが多いんですよね」
全国のニュースになるほど大きな話ではない。
それでも、近くに住んでいる人には知ってほしい。
親子で参加できる夏休みの企画。
地域の人が準備している小さなお祭り。
店主が考えた新しいメニュー。
長く続けてきた活動の節目。
「知っていたら行きたかった、ということが結構あると思うんです」
小笹さんはそう言った。
情報がなかったわけではない。
伝えたい人がいなかったわけでもない。
情報と、それを知りたい人の間に、少し距離があった。
京都・滋賀プレスリリースは、その間をつなぐために始めたという。
主催者の言葉として残す

公開前の記事を見せてもらった。
写真の位置。
イベントの日付。
申込方法。
主催者の名前。
問い合わせ先。
ひとつずつ確認しながら、文章を整えていく。
「紹介記事のように、外から評価する書き方にはしないようにしています」
小笹さんが言った。
京都・滋賀プレスリリースの記事は、基本的に情報を発信する本人や主催者の言葉として書かれる。
「注目を集めています」
「おすすめのイベントです」
そうした第三者の評価を加えるのではなく、主催者が伝えたい事実や思いを、読みやすい順番に整える。
「誰が発信しているのかが、ちゃんと分かる方がいいと思うんです」
文章を派手にすることより、
日時や場所、内容を間違えずに届けること。
何が行われるのか。
誰が参加できるのか。
どこから申し込めるのか。
読んだ人が迷わない形にすることを大切にしているという。
小さな活動も、記録として残る

これまでに、どんな情報を掲載してきたのかを聞いた。
子ども向けの体験イベント。
地域のお祭り。
パン教室。
コンサート。
飲食店の企画。
クラウドファンディング。
企業の新しい取り組み。
内容も規模もさまざまだ。
「一回きりのイベントでも、ページとして残しておく意味はあると思っています」
SNSの投稿は、時間が経つと流れていく。
けれど、記事として公開しておけば、検索した人があとから見つけることができる。
イベントが終わったあとも、
誰が、どんな思いで、何をしたのかが残る。
それは、次の活動を紹介する時にも役立つ。
「地域の小さな動きを、なかったことにしないというか。記録として残しておきたいんです」
小笹さんは、画面を見ながらそう話した。
無料だから軽く扱うのではなく

京都・滋賀プレスリリースは、現在プレオープン期間中で、掲載料を無料としている。
無料で掲載すると聞くと、文章や確認も簡単なものだと思われることがある。
けれど、実際には、写真の使い方や文章表現、日時、リンク先まで確認しながらページを作っている。
原稿を作ったあとには、サンプルページを見てもらう。
修正したいところがあれば直し、内容を確認してもらってから公開する。
「無料でも、掲載する以上はちゃんと作りたいと思っています」
小笹さんは言った。
情報を送った側にとっては、大切な店や活動の話だ。
こちらでは数ある記事のひとつでも、相手にとっては初めてのプレスリリースかもしれない。
その温度差を作らないようにしているのだという。
人から始める「しがの」
話は、京都・滋賀プレスリリースから「しがの」のことへ移った。
しがのは、滋賀で「この人に会ってみて」と紹介された人に会いに行くサイトだ。
京都・滋賀プレスリリースが、事業者や団体から届いた情報をページとして残す場所なら、しがのは、人に会いに行くところから始まる。
「お店や活動を紹介する時も、その前には人がいると思ったんです」
店を続けている人。
作品を作っている人。
地域で動いている人。
何かを始めようとしている人。
人に会えば、その人の仕事や店、活動、場所も自然に見えてくる。
「プレスリリースは、伝えたい情報を整えて届ける。しがのは、その人のところまで行ってみる。やり方は違いますが、どちらも地域の活動を残すことにはつながっていると思います」
小笹さんはそう話した。
急がないけれど、止まらない
話を聞き始めてから、それほど時間は経っていなかった。
長く話したわけではない。
それでも、京都・滋賀プレスリリースが何を残そうとしているのかは、少し見えた気がした。
地域の情報を大きく見せることではない。
届いていなかった情報に、置き場所をつくること。
発信が得意ではない人の言葉を、読める形に整えること。
小さな活動も、あとから見つけられるように残すこと。
小笹さんは、またパソコンの画面に目を戻した。
公開前の記事には、イベントの写真が数枚並んでいた。
「今日中に、もう一度確認してもらう予定です」
そう言って、文章を少し直し始めた。
話を聞き終え、外へ出た。
琵琶湖の方から、少し風が吹いていた。
京都と滋賀のどこかで、今日も新しい活動が始まっている。
それを伝えたい人がいて、
まだ知らない人がいる。
その間に、京都・滋賀プレスリリースという場所がある。
大きな音は立てず、
一件ずつ、情報を残している。
基本情報
名前:小笹通典
所属:オフィスピコッツ株式会社
活動内容:京都・滋賀プレスリリースの運営、ホームページ制作・運営支援、情報発信支援
京都・滋賀プレスリリース:https://localpr.jp/
オフィスピコッツ株式会社:https://pikoz.net/
活動エリア:京都・滋賀
紹介者:しがの編集部
※この記事は掲載イメージ用のサンプルです。
この記事を読んだ方へ
滋賀で 「この人に会ってみて」 と思い浮かぶ人がいれば、教えてください。
店主さん、職人さん、作家さん、地域で活動している人など。 名前がはっきり分からなくても大丈夫です。 紹介されたら、実際に会いに行き、 その人の仕事・店・活動・場所を写真と文章で残します。 紹介されたら、実際に会いに行って、訪問後7日以内に記事にします。